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カーネギーメロン大学
ダルクローズティーチングセンター


ダルクローズ・ユーリズミックス・ワークショップ
第26回サマーセミナー

アメリカ合衆国ペンシルバニア州ピッツバーグにある大学です。
大学はコンピューター関係でとても有名なんだそうです。

ちょっと変わったこの大学名ですが、鉄鉱王のカーネギーさんと金融王のメロンさんの二人が設立した大学だそうです。
そういえばこの辺りのあちこちでメロン銀行を見かけたっけ…。
 ピッツバーグの中でも大学のあるオークランド地区というのはアメリカ人が一度は住んでみたいと思う土地なんだそうです。

それだけのことはあって閑静な住宅街に囲まれ、文教地区ということもあり、美術館なども点在しとても教養の高い町という印象を受けました。
 居心地のいい住みやすそうな素敵な町の中にこの大学は建っています。
この大学の中に『ダルクローズ・ティーチング・センター』が設置されています。
今回(2001年7月)私はそこのリトミックサマーセミナーに参加してきました。

■一日の主なスケジュール
 9:00〜10:00 ムーブメント(動きのレッスン)
10:15〜11:15 ユーリズミックス(リズム)
11:30〜12:30 ソルフェージュ
12:30〜 1:30 昼食
 1:30〜 2:45 インプロビゼーション(即興)
 3:00〜 4:30 スペシャル・セッション

第1週目はインターナショナル・ウイーク(国際週間)ということもあり、夜の時間もイベントが盛りだくさんでした〜〜。

月曜日…フォークダンシング(フォークダンス)の講習会
火曜日…ボート旅行(ダウンタウンに出て、クルージングの体験)
水曜日…キャバレット(キャバレーじゃないよ。自分の得意とするものをみんなの前で披露する、というもの。ピアノの弾き語りあり、詩の朗読あり。言葉の通じない私は披露するものもないし、途中で退席しちゃった^^ゞ)
木曜日…楽器店のおじさんのご招待。まず楽器屋で楽譜など物色。その後近所にあるおじさんの家の庭でのパーティーに参加。ハルモニアという生バンドも来ていて、演奏を聴きつつ歌ったり踊ったり食べたり。プールもあってすごい敷地なんだなぁ〜これが!!

■世界中のリトミック指導者が集まる大会
世界各国から、素晴らしい先生方が一堂に会されました。後にも先にももう受けることなんて出来ないであろう先生もいらして、とても充実した1週間でした。

 さて、レッスンの話に戻りますが、クラスはビギナー(初級)・インターミディット(中級)・アドバンス(上級)に分かれます。

■2週目から本格的にクラス分け

即興のクラスなんて最初は7クラスもあったんです!
上級(1・2)中級(3・4・5)初級(6・7)となります。

私は即興はビギナーで…と思っていたのですが師匠より『中級で受講』とのお達しがあり中級クラスに。
その中でもクラス5で充分だと思っていたのに、このクラスは通訳できる日本人がいないので4クラスに行くことに〜〜\(T∇T)/
ってことで日本人の多いクラスでした。誰かがこそっと先生の言っていることを教えてくれるので助かるのですが、でもやはり授業が進んでくると難しくなってくる(冷汗)
結局3週目はクラスもひとつ減るということでこの機会に師匠の了解を得て初級へ移りました。
このクラスは人数も少なく、とてもアットホームなかんじ。みんな和気あいあいとしていて、授業も和やかでした。
人数が少ないってことは、ピアノの前で弾く回数も多くなるけれどそれでもとてもいい雰囲気でよかったぁ〜。
日本人は最初からいた2人と私で3人っていうのもよかった(*^-^*)
最初からこのクラスで受講すればよかった〜と思ったのでした…。

■3週目になると、免許を取るための試験が始まります
ティーチングの試験など、上級クラスの人たちが生徒役となって、先生達の前で模擬レッスンをするのです。
したっぱの私は見ることが出来なかったけど、日本人の中でも何人か受けていました。私と同室の人も受けていました。

見るといえば、試験科目の中に『コレオグラフィー』というものがあります。
みんな略して『コレオ』と呼んでいるものです(最近はプラスティックアニメに統一されています。2010年1月追記)
試験を受ける人たちはみんなこのコレオも受けなければなりません。コレオの試験の様子は誰でも見学ができるのです。…ってことで受験する人たちはかなりのプレッシャーの中での受験となります。

コレオとは「音楽を目に見える形で表現する」というもの。でもダンスでもないし体操でもありません。
でも音楽を表現するってことで、ダンス的要素は多分に取り入れられています。やはり何か習っていた人はスムーズな動き、優雅な動きがとても自然な形で出来ているようです。
ぎこちなさが残る人もいますが、コレオではどれだけ音楽的に表現できているか、ってことに重点が置かれるので、さほどチェックされないかとも思うのですが、やはり審査の先生に見せるってことはそれなりの動きが出来るほうがいいと思ったのが私の実感。

同室のM代さんは、隣室のMホさんと組んでコレオの練習に励んでいました。同室のN香さんがいろいろチェックを入れてアドバイス。その様子を私は間近で見ることができました。試験の前日、また偶然にも2人の練習を見ることが出来、最終チェックをN香さんがしていました。

■緊張の試験本番!
いよいよコレオの試験当日。レッスンが全て終わったあと、ランゴスというホールで行われました。
審査の先生やみんなの見守る中、曲に合わせて動く二人…。
息もピッタリ合って、とても素晴らしいものでした。
すごいものを見せられると本当に感動するものですね。私の場合、練習から見ていた、というのもあるけれどそれ以上にこの緊張した空間の中で、ピーンと張り詰めた空気の中で、あれだけの表現が、あれだけの動きが、見せられるなんて……!!気付いたら私ももう涙でウルウルでした。

なんだか知らない人がこれを見れば抽象的な文章でいまいちよくわからないかも知れませんが、ホントすごいんです。写真がないのが残念だわーーーーっ!
そうそう、このコンビには賞賛の拍手が鳴り止まなかったことも付け加えておきます(o^-^o)

曲のフレーズやメロディー、拡大・縮小、シンコペーション、補足リズム、そしてその曲の持ち味など、その曲がどう成り立っているのか分析し、それをいかに目に見える形に作り上げるのか、私たちが習ってきたすべてのものを、その5分ぐらいの曲に、凝縮・集約して表現するのです。
選曲だって難しいでしょうに、それにあった振り付けが出来るなんて。

この3週間で、ピアノでの表現の難しさもさることながら、自分の体の動きの悪さには今更ながら幻滅でした。毎日ムーブメントの授業で動きの研究をしたのですが、もっと自分の体のパーツの動かし方、使い方、生かし方を勉強する必要があると痛感。

そのうちに彼女達のようにコレオで曲が表現できるようになれればいいな〜と思うのでした^^ゞ


さて、このあとはピッツでの写真をご覧下さい〜〜!!
Nextページよりどうぞ(*^-^*)


カーネギーメロン大学
について詳しく知りたい方は、
こちら(英語です*^-^*)
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