リトミックってあなたのお子さん可能性を広げる
無限の力を持っているもの、という事実をご存知ですか?
リトミックとは一言でいうと音楽教育の一つです。
子どもの社会性や創造力、表現力などもつけ
思考や判断を促し行動へと移し
『生きる力』も身に付けてしまうので
究極の人間教育とも言われています。
そんなリトミック効果って興味ありませんか?
ここ最近、タレントさん達の間でも
リトミックに関して様々な話題が出ています。
ご自分も小さい時に習っていて、
子供にもさせたいお習い事ナンバーワンが
リトミック!
という嬉しい話もあれば
反対に、
リトミック?
あれって何やってるかわかんない。
ただ遊んでいるだけでお月謝ドブに捨ててるようなもの!
など
リトミックを長年やってきている者として
聞くに堪えない悲しいご意見もあります。
リトミックって名前は聞いたことがあるけど、
いったい何をするものなのかよくわかんない~!
リトミックって幼児の習い事で人気があるらしいけど、
ホントのところはどうなの?
といった点を
20年以上リトミック教室を続け
約3000人以上の子どもたちと関わってきた
経営者が わかりやすく解説しています。
リトミックの名誉挽回のためにも
この記事ではリトミックについて
さらに理解を深めてもらえるようまとめてみました。
※PCよりご覧の方へ
お手数ですが手動でスクロールしてご覧いただけると幸いです。
スマホの方はコンテンツよりお好きな所へ飛んでご覧いただけます。
Contents
- 1 リトミックとは?
- 2 リトミックを体験された保護者の方からの感想
- 3 こんなに素晴らしい! リトミックの12の効果とは?
- 4 リトミックにも デメリットがあります
- 5 リトミックのなりたち
- 6 リトミックの3本柱とは?
- 7 で、リトミックって具体的にどんなことをするの?
- 8 リトミックを年齢別にみていくと?
- 9 いいリトミック教室の見分け方
- 10 リトミックを学びたい方
- 11 リトミックの指導者への道
- 12 リトミックを体験された参加者の声
- 13 リトミックQ&A
- 14 リトミックまとめ
リトミックとは?
リトミックとは、
音楽に合わせて動くリズム、
歌ったりするソルフェージュ、
自分で創作する即興
この重要な3本柱から成り立っている音楽教育法のことを言います。
小さい子供たちだけの習い事のように思われているので
幼児教育と思われていますが
それは間違いです。
日本では幼児教育の分野でリトミックが発展したので
そのように捉えられていますが
実は音楽教育の一つなのです。
リトミックは
音楽脳と言われ表現や創造力を養う右脳と
考えたりや判断や分析をする左脳の両方を使います。
そして全身を使って反応します。
ただ反応するだけでなく音楽をよく聴き
音楽が何を語っているか感じるのです。
右脳も左脳も使い、身体も動かし
心身共に成長のバランスを促す
全感覚的な音楽教育法それがリトミックなのです。
音楽に合わせて動いたり歌ったり、時には自分で作っちゃう!
遊び感覚の中に、生きる力の礎となるものがギュギュッっと詰まっているのです。
そんな楽しみながらたくさんのものが吸収できる
しかも知らず知らずのうちに身についているのがリトミックです。
TVから音楽が流れると、あなたのお子さんは
まだおぼつかない足でタッチしてお尻フリフリ踊ったり
自分で作ったデタラメ歌を歌ってみたりしていませんか?
そんなお子さんの姿を見ると
おぉ?この子はなにか才能があるのかも?
とか
何か習い事させてみたいな~
なんて思ったこともあるでしょう。
そんなあなたのお子さんにぴったりなのがリトミックなのです。
■撮影 保育士フォトグラファー松久保諒
日本人が苦手とする表現力もついちゃうリトミック。
大人になってもなかなか自分が出せない日本人が多い中、
あなたのお子さんは、小さいうちから
自己表現がしっかりできる子に育ったら…!
自分で考え判断し行動出来る、
昨今よく取りざたされている
「生きる力」が身に付くリトミック。
学校を卒業し社会に出てからが
生き抜くための本番と言われています。
小さい時から自ら考えて動けるお子さんは
社会に出てからどんな状況になっても
生き抜く力を備えています。
あなたのお子さんが
そんなたくましく素晴らしい人になったら…!
と思うとワクワクしませんか?
究極は人間力がUPすると聞けば
そんなに魅力的なリトミックって
どんな効果があって、
どんなことが身についていくのか
気になりますよね。
それらをここでご紹介していきます。
>>>ママと子がキラキラ輝く笑顔いっぱいのお教室
>>リトミック指導者として特に知っておきたい楽器30選
リトミックを体験された保護者の方からの感想
■撮影 保育士フォトグラファー松久保諒
まずはリトミックを体験された保護者の方の声を見てみましょう。
こんな感想が寄せられました。
(2017年3月のアンケートより)
リトミックは頭にも体にも刺激になる!
まわりのお友達と一緒にすることで
「考える」「表現する」「判断する」「記憶する」
など、頭にも体にも刺激になると思いました。
リトミックって成長によさそう!
音を聴いて楽しんだり体を動かすだけでなく
言葉や数、音やリズム、表現などが入っているので
子供だけでなく大人も楽しめました。
小さい時からこういうリトミックの楽しさを
体験できることは今後の成長に
とても良さそうだなぁと思いました。
今からが楽しみです。
■撮影 保育士フォトグラファー松久保諒
リトミックで難しいこともスイスイ理解してビックリ!
私から見れば難しいことも楽しみながら
スイスイ理解できていてビックリしました!
リトミックを見学に来ていた3歳児さんが
一緒になってノリノリで動いているのを見て
音楽って、リトミックってすごいなーって
思いました。
子供が楽しみにしているリトミック
わが子が楽しみにしているリトミックのレッスンを
見ることが出来て良かったです。
リトミックの先生の人柄の良さも伝わってきました。
家では教えられないようなことを
していただけてありがたいです。
リトミックやってると反応が速い!
みんなリズムの違いをきちんと聴き分けているのにびっくりです。
そして何よりも反応が速いです。
リトミックは音楽を聴いてすぐに反応と
言われていましたが、まさにそれが出来ていました。
リトミックを見ていると、お子さんの
いろんな個性があるのがよくわかります。
リトミックで聴き分けの力、表現力が育ってる!
リトミックをする姿を見て、聴き分ける力
表現する力が育ってきているなと思いました。
子どもの力を好きなことで育てていければと
思っていますが、
リトミックは、子どもにとってストレスなく
取り組める環境なんだなと思いました。
■撮影 保育士フォトグラファー松久保諒
こんなに素晴らしい!
リトミックの12の効果とは?
身体を使って音楽を表現するリトミックってメリットが満載!
特に幼児の習い事として最適と言われています。
なぜ幼児の習い事にリトミックがいいのか。
小さい子に最適と言われているのか。
そのあたりのリトミックのメリットを1つずつ紐解いていきましょう。
リトミックはよく聴くお耳が育ちます
リトミックでは音楽をしっかり聞かないと動くことが出来ません。
幼児のリトミックを例にとってみてみましょう。
例えば速い音楽ならネズミさん、
ゆっくりの音楽ならゾウさんを
聴き分けてその動物になりきって動きます。
■撮影 保育士フォトグラファー松久保諒
よ~く聞いていないと、どちらの動物かわかりませんね。
他にも木の上の高いリンゴを取る音なのか
地面に落ちているリンゴを取る音なのか
これは音の高低をしっかり聴き分けていないと
リンゴを取る動作が出来ませんよね。
このように
まずはイメージ活動で楽しみながら
音楽をよく聞くお耳を育てていきます。
リトミックではまずよく聴くことから入るので
あなたのお子さんは聞く耳が育ってきます。
>>リトミック指導者として特に知っておきたい楽器30選
リトミックは集中力が身に付きます
よく聞くお耳が育ってくることは、
集中力が増してきている証拠です。
集中力には内的集中と外的集中と呼ばれるものがあります。
内的集中とは
内的集中とは自分の内側に集中するものがある
ということです。
それは考えだったり、イメージだったり
自分の気持ちであったりします。
あなたのお子さんも空想の世界に浸って
じーっとしていることはありませんか?
それは内的集中をしている時です。
■撮影 保育士フォトグラファー松久保諒
外的集中とは
外的集中とは、自分の外側に集中するものがあります。
視覚・聴覚・触覚・味覚・臭覚という五感がそうです。
リトミックの場合は音楽をしっかり聴かなければ
いけないので、聴覚が一番優位です。
あと視覚も重要になってきます。
そして外的集中の中には、
一点型の集中と分散型の集中があります。
一点型は、例えばテニスや卓球を例にとると
ボールだけに意識を向けている状態の集中力です。
リトミックでは音や音楽に意識を向けている状態ですね。
分散型は、相手チームの動きや味方の動向
そして周囲の状況にも気を配れるという
広範囲型の集中力です。
サッカーやバスケットボールなどで例えると
わかりやすいでしょう。
リトミックでは音楽を聴いて
お友達と何かを創作することがあります。
例えば音楽が止まったら二人組で
何かポーズを考えましょう、など。
■撮影 保育士フォトグラファー松久保諒
相手を見つけるには
自分以外の人の動きを見ていないといけません。
周りの情報や環境を素早くキャッチしないと
いけないんですね。
リトミックでは一点型と分散型の集中力が必要です。
なぜなら
音楽を聴きながら動くので、
これらの集中力は細かく組み合わされて
出てくるからです。
外的集中だけでなく内的集中も重要ですが
音楽が媒介となっていますので、
知らず知らずのうちに楽しみながら
集中力がついてしまうのが
リトミックなんです。
集中力が身に付くと、
小学校へ行って授業を受けるのも苦になりません。
あなたのお子さんは将来しっかりと45分間
先生のお話を聞けるようになります。
>>リトミック指導者として特に知っておきたい楽器30選
>>ママと子がキラキラ輝く笑顔いっぱいのお教室
リトミックは協調性や社会性を養います
リトミックは二人以上のグループで
行うことが多いのですが
今までお家の中だけで過ごしてきたお子さんは
自分の主張がいつも通ってしまうような環境に
いることが少なくありません。
グループレッスンでは自分の主張が通らないこともあります。
みんなでアイデアを出し合う場面では
衝突して主張することも大事ですが、
どこかで折り合いをつけることも大切です。
リトミックをやっていると
あなたのお子さんは
時間内にお友達の意見も聞き、
うまく物事を進めることが出来るような
能力を身につけていきます。
そんな集団生活には欠かせない、
協調性や社会性が
リトミックによって伸びてきます。
リトミックはリズム感がつきます
リトミックは音楽教育の一つですので、
もちろん音感、リズム感もつきます。
リトミックは音楽をよく聴くところから
始まります。
どんな音や音楽が鳴っているのか
聴き分ける能力が高くなります。
それに加えて、音楽の根底に流れている
ビート(拍)もきちんと捉えることが
出来るようになります。
ビートがしっかり取れるようになると
音の長短で出来ているリズムも
取れるようになります。
リトミックでビートに合わせて
楽しみながら歩いたり走ったりしているうちに
あなたのお子さんは自然にリズム感もよくなります。
>>リトミック指導者として特に知っておきたい楽器30選
リトミックで即時反応が身に付きます
音楽を聴いて素早く反応することを
『即時反応(そくじはんのう)』と言います。
リトミックの世界では、8割から9割は
この即時反応で出来ているといっても過言ではありません。
しかし、ただすぐに反応をすれば良い
というものではありません。
リトミックでは音楽を聴いて、
その音楽が何を語っているのか
(高い音なのか低い音なのか、速いのか遅いのか等)
をしっかり聴き分けた上で瞬時に反応をするのです。
そこには思考が伴っていないとダメなんです。
パブロフの犬はご存知でしょうか?
ベルが鳴ったらご飯がもらえると
繰り返し訓練で覚え込まされた犬がいました。
何度もやっていると
次にベルがなったらまたご飯がもらえると思って
ヨダレが出ちゃう・・・という
条件反射の実験です。
この音楽の時にはこの動き、と決めてしまうと
素早く反応は出来ますが
パブロフの犬と同じで条件反射になってしまいます。
そこには考えるということが入っていないんですね。
リトミックでは
その場に応じた即興演奏に合わせて行い
そこには必ず自分で考えて判断をさせるという
思考活動が入っています。
しかもそれを瞬時に行います。
リトミックをやっていると、
即時反応が身に付き
あなたのお子さんはどんな場面でも
自分で考えてさっと行動が出来るようになってきます。
リトミックはコミュニケーション能力が高くなります
お友達と一緒にリトミックを受けるには、
お互いの意思の疎通が大切になってきます。
グループで何かを作り上げるときは、
相手のことを思いやったり、
自分の思いを伝えたりすることが大事になってきます。
コミュニケーション能力には、
話す力、聴く力が要求されます。
前出のリトミックは協調性や社会性を養います
と重複しますが、自分の主張だけでは
うまくコミュニケーションが取れません。
相手の言うことにも
しっかりと耳を傾けて聴ける力、
そして自分の考えを
わかりやすく相手に伝える力が必要です。
よく例えられるのがキャッチボールですが、
お友達とうまく会話のキャッチボールが出来るようになります。
リトミックの積み重ねであなたのお子さんは
コミュニケーション能力も高くします。
そしてコミュニケーション能力に必要なもう一つの力
読む力(場を読む、先生やお友達の話の背景や意図を理解する)もついてきます。
リトミックはプレゼンテーション能力も高くなります
音楽に合わせて
みんなで考えた振付を発表したり、
人前で何かをする機会が多いのも
リトミックの特徴です。
グループで発表したり
一人で発表することもあります。
みんなの前で恥ずかしがらずに
表現が出来るようになります。
これがゆくゆくは、物おじせずに
人前で発表ができるようになるなど、
プレゼンテーション能力も伸ばしています。
あなたのお子さんが大人になって
大勢の前で堂々とプレゼンをしている姿が
目に浮かびませんか?
リトミックは表現力が豊かになります
悲しい曲の時は悲し気に、
楽しい曲の時は元気に。
力強い音の時は?
弱弱しい音では?など、
こんな曲の時にはどう動こうと
自分で考えて動くので表現力も増していきます。
表現力とは動きだけに限りません。
幼児のリトミックでは
絵本を使う場合もたくさんあります。
そこから語彙力を高め、
言葉での表現も豊かになってきます。
これらは後に何か楽器を習うようになると
音や音楽の中で発揮されるようにもなります。
■撮影 保育士フォトグラファー松久保諒
表現をする楽しさを知ると
表情も豊かになり、自分の感情も
しっかりと表すことが出来るようになります。
あなたのお子さんはパフォーマンスとしての
表現力だけでなく、相手に伝えるための
表現力もリトミックで手に入れることができます。
リトミックは創造力や想像力を豊かにします
幼児の場合、先生と一緒にお話や物語を作って
そこからリトミックに発展させることもよくあります。
子供達のイマジネーション(想像力)を刺激するんですね。
幼稚園年長ぐらいになると、
絵本のような視覚的なものを使わずとも
お話に入り込めたりします。
素話(すばなし)と言って
先生がお話を語って聞かせることがあります。
そこには音も絵も何もついていない
ただ先生が語るだけものものなのですが
子供たちがそれぞれに創造の世界へ
入っていきます。
充分浸ったあとに、先生が
「そこでね、こ~んな音がしたけど何が出てきたと思う?」
なんて言いながらピアノを弾くと
子供達が更にそれぞれにイメージを膨らませ
思い思いに動き回る、なんてことも出来るようになります。
自分で作り出すというクリエイティブな力も発揮され
子供達から想定外の面白いアイデアが出たりもします。
先生はそのアイデアを素早くキャッチし、
レッスンで使ったりすると子供たちは大喜び。
又自分のアイデアも話したい!
先生に使ってもらいたいという子も出てきます。
先生と子供たちとの双方向のやりとりで
想像力も創造力もぐんと伸びます。
レッスンも生き生きと楽しく
活気のあるものになっていきます。
そこには音楽が媒介となっているので
臨場感に溢れ、感情移入もしやすく
楽しみながら出来るのです。
あなたのお子さんがリトミックをすれば
このような想像力や想像力も豊かに育っていきます。
>>リトミック指導者として特に知っておきたい楽器30選
>>>ママと子がキラキラ輝く笑顔いっぱいのお教室
リトミックは右脳も左脳も活性化します
リトミックは音楽教育の一つですので、
音楽脳と言われる右脳を刺激します。
右脳は創造力などクリエイティブなものを
つかさどる脳ですので
リトミックでたくさんの刺激を受けます。
一方左脳は計算脳と言われ
分析や判断を行う脳です。
- 音楽を聴いて(右脳)
- 音楽が何を言っているのか考え判断し(左脳)
- 動いて(表現して)いきます。(右脳)
右脳も左脳も両方の脳を
同時に刺激をしているのです。
あなたのお子さんはリトミックをすることにより
右脳も左脳もしっかり動かし活性化させることが
できるのです。
リトミックは心身のバランスが取れます
リトミックでは音楽を聴き分けて動いていきます。
そしてその音楽が何を言っているのか
(長調短調、音の高低、速さ、フレーズその他)
を感じ取って表現もします。
お友達と協調して作り上げることもあります。
身体を動かして行うと同時に
お友達のことを思いやる心や
悲しい曲だと感じられる心など
心の面の発達を促します。
身体も使い心も伸びやかに豊かになる
心身両面からの働きかけがあるんですね。
■撮影 保育士フォトグラファー松久保諒
リトミックによって
あなたのお子さんは心身ともに
バランスのとれた成長をします。
>>リトミック指導者として特に知っておきたい楽器30選
リトミックはお母さんのストレスも解消しちゃいます
■撮影 保育士フォトグラファー松久保諒
幼児の場合、
親子でリトミックを楽しんだりするのですが、
これが案外お母さんにも大好評!
■撮影 保育士フォトグラファー松久保諒
音楽に合わせお子さんと一緒に動くので、
日ごろ忙しいお母さんのストレスも
リトミックで発散されます。
お子さんの笑顔を見てお母さんもまた笑顔。
■撮影 保育士フォトグラファー松久保諒
親子で行うリトミックは、
スキンシップも大切にという意味合いもありますが、
お母さんにとってもいい運動になっストレスの解消になっています。
リトミック12の効果まとめ
- よく聴くお耳が育ちます
- 集中力がつきます
- 協調性や社会性を養います
- リズム感がつきます
- 即時反応が身につきます
- コミュニケーション能力が高くなります
- プレゼンテーション能力も高くなります
- 表現力が豊かになります
- 創造力や想像力を豊かにします
- 右脳も左脳も活性化します
- 心身のバランスが取れます
- お母さんのストレスも解消します
以上リトミックの12の効果をみてきました。
リトミックってこんなにも素晴らしい効果があるものなんですね!
音楽を使って行いますので、
楽しく無理なく遊び感覚というのも
特に小さいお子さんには魅力的ですよね。
あなたのお子さんがリトミックをすれば
いつの間にか知らず知らずのうちに
上記のような効果が身についてしまうという
魔法のような教育法です。
>>>ママと子がキラキラ輝く笑顔いっぱいのお教室
>>>リズムパークぽこあぽこ
>>リトミック指導者として特に知っておきたい楽器30選
リトミックにも デメリットがあります
幼児期の習い事として
こんなにいいことづくめのリトミックなんですが、
ひとつだけデメリットが。
それもここでお伝えしておきますね。
それは何かというと・・・・
成長がなかなか目に見えないこと(T_T)
ピアノを習ったら、何番まで丸をもらったとか、
新しい本になったとかで成長の度合いがわかります。
スイミングやお習字でも級が上がったり、
上達具合が目に見えてわかりますよね。
リトミックの場合、身体能力の発達は
目に見えてわかるし出来ることも増えてくるのでよくわかります。
が一方で心の成長部分も大きいので、なかなか見えにくく計りにくいものなので、
どれだけ成長しているのかがわかりにくいのが難点です。
その点だけが他の習い事とは一線を画すものですね。
リトミックのなりたち
リトミックはスイスの音楽教育家であり作曲家の
エミール・ジャック=ダルクローズ(1865~1950)
というおひげのオジサンが
音楽を専門に勉強する学生のために編み出した
音楽教育の一つです。
日本で言うと、音楽科や音楽大学、
音楽の専門校に通っているような
学生のためのものだったのです。
音の強弱や高い音・低い音
音楽の速さ
曲のまとまりであるフレーズ
3拍子、4拍子などの拍子
長調短調
などなど・・・。
音楽の様々な要素を全身を使って体験していきます。
音楽に合わせて動くので、ダンスや体操??
と間違われることもあります。
またリトミックは幼児教育のねらいと合致する部分が多く
情操教育として幼稚園や保育園でも幅広く取り入れられました。
そのため、日本では幼児のものだけという認識が強いのも事実です。
リトミックといいながら、手あそび指あそび
お遊戯だけを行っているところもあります。
又、他の教育法と組み合わせて○○リトミックや
○○式リトミック等と
言っているところもあります。
そういうところと差別化を図るため近年
創始者のダルクローズの名前をとって
『ダルクローズ・リトミック』とか
『ダルクローズシステム』
『ダルクローズ教育法』と
呼ぶようになりました。
(が、ここではわかりやすくリトミックで通しますね)
そのわけは、 他の教育法でご説明しましょう。
例えばシュタイナーでしたら
シュタイナー教育。
音楽教育のコダーイだと
コダーイメソッド。
同じく音楽教育のオルフは
オルフシステム。
ほとんどが作った人の名前から出来ているからです。
リトミックだけはどうも生みの親である
ダルクローズの名前が使われなかったので
ダルクローズから離れて
「リトミック」の言葉だけが
独り歩きしてしまっている感がありますね。
ここからは、リトミックのなりたちについて見ていきましょう。
リトミックの語源って?
リトミック(rythmique)はフランス語。
英語ではユーリズミックス(eurhythmics)と言います。
euは「良い」rhythmicsは「リズム」
リズム(rhythm)の語源は、リバー(river)
なんと、川なんです。
川の流れは途切れることなく海へと続いていますよね。
音楽の中にもリズムが流れています。
なるほど。
川の流れのように音楽の中にもリズムが流れているってことなんですね。
■撮影 保育士フォトグラファー松久保諒
リトミックには「良いリズム」という意味があったんですね。
子供たちに小さいうちからこの「良いリズム」身に付けさせてあげたいものです。
リトミックを生み出した人って誰?
ダルクローズは
エミール・ジャック=ダルクローズ(1865~1950)と言い
スイスの作曲家であり、 音楽教育家です。
ダルクローズがリトミックの生みの親です。
本名はエミール・ジャック。
このエミール・ジャックという名前は、
日本では『山田太郎』さんのような
よくある名前なのだそうです。
ある時、ダルクローズは曲集を出すことになりました。
が、あまりにもたくさんある名前で、
どちらのエミール・ジャックさん?
と間違えられることが多かったとか。
そこで友人のバルクローズの名前をもじって
ジャックの後ろにダルクローズをくっつけた
と言われています。
リトミック誕生秘話
ダルクローズはスイス・ジュネーブの音楽院に勤務し、
ソルフェージュを教えていました。
教えるにあたって音楽の本質がつかめていない
学生が多いことに悩みを抱えていました。
ある時、その悩みのタネの一人であった学生が
目の前を通り過ぎました。
彼は鼻歌交じりで楽しげに、歩いていきます。
授業ではなかなか速さを保って演奏が出来ず、
テンポ感やリズム感に欠ける生徒です。
演奏はいまいちですが
目の前の彼はなんとも軽やかにリズミカルに、
しかも同じテンポで
ダルクローズの前を歩いて行くではありませんか。
それを見たダルクローズはピンと閃きました。
人間はもともと同じテンポで歩くという能力を持っている。
身体の中には本来備わったテンポ感、リズム感があるということを!
ダルクローズはここに気が付いたんですね。
そして「歩く」という人間の持っている行為に目を向けました。
人が生活を営んでいく上で歩くことを含め
様々な出来事が、とても音楽的だと思い始めました。
朝が来て夜が来る一日の周期
曜日が毎日変わる1週間の周期
閏年を含め1年の周期。
これはマクロ的にとらえたリズムではないかと。
反対に
1時間、1分、1秒はどうだろうか。
同じ速さ(テンポ)で時を刻んでいるではないか。
生活に密着しているリズムは人の感覚に自然に入ってくるもの。
音楽の中のリズムも人の感覚に強く訴えかける力のあるもの。
この共通点を見つけだしたダルクローズにとっては
まさに大きな発見となったのでした。
そこからです。
まず学生を裸足にさせて歩かせてみることにしました。
裸足にしたのにも理由があります。
歩く感覚、リズムの感覚は裸足のほうが
捉えやすいと考えたからです。
ダルクローズはそれからも授業の中で
「リトミックの時に靴をはいたまま行うのは、
手袋をしたままピアノを弾くようなものだ」
と言って裸足でリトミックを行いました。
学生に裸足で自由に動き歩かせ、
その動きに対してピアノの即興演奏をつけたのが、
現在のリトミックの原型となりました。
あれから100年余り。
現在でもリトミックを裸足で行うのは、
ダルクローズの最初の考えからきているのです。
リトミックの生まれた時代背景
リトミックが誕生したのは、
ちょうど1800年後半から1900年初頭にかけて。
ダルクローズが生きていたこの時代、
ヨーロッパでは産業革命が起こっていました。
政治・経済・社会のどれもが激しく変化を起こしている時代でした。
教育の世界にも変化をもたらしていました。
今までは貴族階級のような
位の高い人しか受けられなかったものが、
平民と言われるいわゆる一般市民も
受けられるようになりました。
学校が設立され、平等に教育が受けられる機会が来たのです。
音楽の世界もまた移り変わりの
激しい時代に突入していました。
詩、絵画、物語などのイメージと結び付けた
ロマン派的なものが主流な時代から、
個人を尊重した個性あふれる作曲や、
演奏がもてはやされるようになりました。
しきたりを重んじる伝統的な歌を中心にした
音楽教育が、人間教育としての音楽教育に
かわってきたのもこのころです。
調和のとれた人間教育像は、
ダルクローズの理念からも読み取れます。
そんな移り変わりの激しい時代に
社会的な時世の後押しも受け、
音楽を身体を通してとらえ感じていく新しい手法
「リトミック」を作り上げていったのです。
リトミックを象徴するマークがあります
ダルクローズは自分の教育理念の象徴を
二つの巴(ともえ)マークに込めました。
巴のマークは日本でもよく見かけますよね。
もともとは中国から入ってきたものですが、
陰陽勾玉巴(いんようまがたまともえ)
と言われているものです。
気功などの世界では
太極図や陰陽マークと言われているものです。
身体と心の両面を育てる、
調和のとれた人間教育としての音楽教育、
それがダルクローズの目指すところとなりました。
日本では小林宗作(1893~1963)という人が
ダルクローズのリトミックを受けました。
1923年(大正12年)にパリへ行った際、
ダルクローズのリトミックと出会い衝撃を受け、
ダルクローズから直々に教えを受けたのです。
帰国後に小林宗作はトモエ学園という自由な校風の学校を設立しました。
そこの校章がダルクローズの巴マークと同じなのです。
「窓際のトットちゃん」という本はご存知でしょうか?
1981年に初版発行以来、爆発的広がり
一世を風靡した黒柳徹子さんの自伝の書です。
その黒柳徹子さんも通っておられたのがトモエ学園です。
小林宗作は自分の学校にダルクローズの
教育理念も取り入れ、
新しい風を吹かせた日本では最初の学校となったのです。
巴マークと共に理念も受け継いだ校風となりました。
1920年の東京大空襲で焼失するまでは、
黒柳徹子さんも通っていた学校です。
戦後再建の話はあったものの、
結局立ち消え、廃校となりました。
ダルクローズのリトミックを持ち帰り
想いを受け継ぎ、教育現場で取り入れた
日本唯一の学校がここでなくなってしまったのは
本当に残念でなりません。
リトミックのともしびは消えなかった!
小林宗作は自らの学校再建はあきらめたのですが、
国立音楽大学に着任。
そこの附属幼稚園でリトミックを始めました。
戦後は板野平(いたのやすし 1928~2009)が
小林宗作のいた国立音楽大学に勤めることとなり、
そこから全国の幼稚園や小学校へ
普及のため力を尽くし、 今日があります。
板野平は
アメリカのニューヨークダルクローズ音楽学校へ
留学し、 ダルクローズのリトミックを勉強し帰国しています。
戦後の日本の教育界における学習指導要領のねらい、
表現や創作といった部分と合致することが
多かったリトミックなので、
日本では幼児教育の世界で広まっていきました。
音楽をよく聴いて身体を動かしながら学ぶという、
今までにあまりない奇抜な教育法でしたが、
反対にそれが目新しく
戦後またたくまに受け入れられて
幼児教育の世界で広まって行ったのです。
こうやって
「からだを通して音楽を学ぶ」
というリトミックは生まれました。
「動き(リズム)」
「ソルフェージュ」
「即興」
という3つの側面を持つものとして
今日までたくさんの人たちによって
実践され受け継がれてきたのです。
>>リトミック指導者として特に知っておきたい楽器30選
>>>ママと子がキラキラ輝く笑顔いっぱいのお教室
リトミックを最初に持ち帰ったのは歌舞伎役者?
日本人で初めてダルクローズから
リトミックを受け、持ち帰ったのは、
明治の歌舞伎役者だと言われています。
2代目の市川左団次(1880-1940)という人です。
左団次は自分が座長を務める
歌舞伎の興行が大成功を収め、
そのご褒美として西洋遊学を許されたのです。
ヨーロッパを回る中でダルクローズのリトミックと出会います。
音楽に合わせて身体を動かすものの、
歌舞伎や舞踏とはまた違う
リトミックに魅力を感じた左団次でした。
帰国後演劇界の
小山内薫(おさないかおる1881-1928)と組んで
劇場で公演をしたのが始まりといわれています。
リトミックと歌舞伎って
まったく交わることがないように思われますが、
最初に持ち帰ったのが歌舞伎役者だったと
いうのはとても興味深い話ですね。
左団次の、歌舞伎に斬新なものを
取り入れたいという意欲と情熱は、
当時としては最先端を行く人
だったことでしょう。
現在の歌舞伎の中には
リトミック的な要素も含まれているのかと思うと何だかとても身近に感じてしまいます。
リトミックの3本柱とは?
リトミックには重要なものが3つ存在します。
これらはリトミックにはなくてはならないもので、
それぞれが独立しているものでなく
相互に作用しあって成り立っているものです。
それがリトミックの3本柱です。
リトミックの3本柱は以下の通りです。
- 動き(リズム運動)
- ソルフェージュ
- 即興
ではこの重要なリトミックの3本柱を見ていきましょう。
リトミックの動き(リズム運動)
リズム運動とは
音楽に合わせて動いたり表現をすることを言います。
動きを伴うものなんですね。
このリズム運動という言い方は少し古いかも知れません。
最近では動き(リズム運動)の部門を『リトミック』と呼んでいます。
3本柱と言われたら、リトミック・ソルフェージュ・即興
と言うのが本来は正しいのかも知れません。
が、ここではあえてリズム運動という書き方にさせて頂きます。
と言いますのも、この部分だけを読んで『リトミック』と思われる方も
いらっしゃるかも知れないからです。
リズム運動は、幼いうちはこの部分が大きなウエイトを占めます。
ぞうやネズミになって音楽の速さを身体で表現したり
楽しそうな曲と悲しそうな曲で歩き方を変えたり
歩いたり走ったり止まったり・・・と
音楽を聴いて、全身で音楽を感じていきます。
小学生ぐらいになると手拍子をしながら
ステップをしたり
指揮をしながら歩いたり
手足をバラバラに動かすこともします。
■撮影 保育士フォトグラファー松久保諒
このようにリズム運動は
身体を充分に動かしながら
音楽に反応して聴き分けていくものです。
時には楽器を使って表現をすることもあります。
今までに出てきたリズムを、楽器を使って表現するのです。
器楽奏への導入ですね。
また、習ったリズムを組み合わせてオリジナルのリズムを作ったり
それを鳴らして即興で演奏すると、即興への入り口につながっていきます。
リトミックのソルフェージュ
ソルフェージュとは音程を確認したり歌を歌ったり
声を出して行うものを言います。
■撮影 保育士フォトグラファー松久保諒
通常のソルフェージュは
音符を読むために行われるものですが、
リトミックのソルフェージュは
身体も使いながら歌い
全身で音を感じ理解を深めていきます。
全調をドからドまでで歌う
ダルクローズスケール
というものも存在し、
一般のソルフェージュとは違って
少し特殊なソルフェージュです。
このソルフェージュ自体も
リトミックの創始者ダルクローズの名前を取って
ダルクローズソルフェージュと言われたりしています。
リトミックのソルフェージュも動きを伴います。
ハンドサイン(手の動き)と声を連動させてピッチ(音程)を表すこともあります。
また、グループで和音などの音の仕組みを身体を使って表現することもあります。
なのでソルフェージュと言ってもリズム運動と密接に関わっているものです。
リトミックの即興
即興とは型にはまらず、その場ですぐに自由に創作するものです。
それは声だったり、楽器の演奏だったり
身体を使っての創作も含まれます。
■撮影 保育士フォトグラファー松久保諒
即興は一人で行うこともありますし、
二人で行ったり
複数人で行うものもあります。
打ち合わせもなく、
お互いにその場で作り上げていく
楽しさがあるのも即興です。
全く自由に行う即興もありますが
ある一定の約束事を決め、
その中で行う即興もあります。
子供のリトミックのレッスンでは、
先生が即興演奏(大抵ピアノでの演奏が多い)
で音楽を弾き、それに合わせて子供たちが動きます。
先生は子ども達が自然と動きたくなるような
音楽を弾いていきます。
しかも子供たちの動きや様子も見つつ
リトミックの課題に沿ってその場で即興で弾いていくのです。
時々思わぬところで止まったり、
違う音を入れたりとフェイントをかけながら、
子供達には飽きさせないように
楽しみながら行うのがリトミックの即興演奏です。
即興の中でも即興演奏は
リトミックの先生の一番の腕の見せ所ですね。
様々なリズムを体験してきたら
それらを駆使して楽器を使っての即興演奏も可能です。
自分たちでその場で考えたリズムを
お互いに披露することもできますし
3部門の集大成として幅広い活動が期待できます。
以上この3つをバランスよく学んでいくのがリトミックです。
この3部門、どれが欠けてもリトミックとは言えません。
指導者が勉強をする時は1部門ずつ分けて学んでいきますが
子供たちへは、3部門をうまく組み合わせて指導を行っていきます。
以上、リトミックの重要な三本柱でした。
で、リトミックって具体的にどんなことをするの?
今までリトミックの効果や
歴史や概要など書いてきましたが
じゃ具体的にはどんな風にリトミックをやってるの?
そこが一番気になりますよね。
そのあたりを見てみましょう。
自分の体験を追体験するリトミック
ダルクローズは音をよ~~く聴く耳と、
リズムをしっかりと感じとる時に、
全身の筋肉や神経を使っているということを発見しました。
だから全身の筋肉や神経を使って
音楽に感動する感覚を磨いていけば、
耳から入ってきた音楽を
身体で再現できると考えたんですね。
子供のリトミッククラスでは、
ピアノを弾く先生がいて、
子供達はその音楽に合わせて動いている
光景がよくあります。
子供達はその先生の弾く音楽をよく聴いて
反応し動きます。
その時の子供達の動きと言うのは
先生の弾くピアノの即興演奏が
何を言っているのか注意深く聴いて動いています。
それは音のイメージだったり、音の長さだったり、
音の高低だったり、フレーズだったりします。
特に表現活動は、 子供の一人ひとりが、
それぞれに受け止めた感じを身体で自由に表現するのです。
表現するには、自分が体験していないことは出来ません。
先生のピアノに合わせて、雪がチラチラ降っている様子を
表現しましょう~といった時、雪を知らない子供達だったら、
表現はできないですよね。
お花畑に飛んでいるちょうちょになって動いてみましょう~
と先生がピアノを弾き始めても、
ちょうちょを知らない子どもだったら、
どう表現していいかイメージできないわけです。
ですから幼児のうちは、身近にあるさまざまな季節の事象や
身の回りの出来事など、ささいなことでも
たくさん体験をしておくのが大事になります。
それがリトミックで表現する時の礎となるのです。
音楽を全身、五感をフルに使って受け止めて
表現をすることが出来る身体になると
ゆくゆくは何か楽器の演奏をするようになった時に、
より気持ちよく、のびのび演奏できることにもつながってきます。
それは自分が体験してきたその時の感覚、感情を
思い出し追体験で思い出し演奏できるからです。
フィードバックですね。
これは、ただ音楽を演奏する、というだけでなく
表現力が豊かになり、音楽の質がより向上します。
リトミックは音楽的なこともさることながら、
人間的な面でも体験を通して学ぶので、
人間教育と言われているのはこのあたりにもあるのです。
>>リトミック指導者として特に知っておきたい楽器30選
>>>ママと子がキラキラ輝く笑顔いっぱいのお教室
リトミックを年齢別にみていくと?
リトミックは、ざっくり言うと音楽に合わせて動く、
というのが基本なのですが
動くと言っても発達段階に応じた動き方というのもあります。
筋肉の発達、身体が自分でコントロールできるかによっても
出来ることが随分と違ってきます。
年齢に合わせて適切なリトミックを行います
- リトミック0~1歳
- リトミック2歳~3歳
- リトミック4歳~5歳
- リトミック小学生
- 親子リトミック
- 大人向け(シニア)のリトミック
- 指導者向けのリトミック
- マタニティーリトミック
ここではそんな発達に応じたリトミックを
年齢別に見ていきましょう。
リトミック0~1歳
最近は0歳児の赤ちゃんからリトミックを
取り入れているところもあります。
ベビーマッサージも入れたものもあるようです。
お歌に合わせてやさしくからだをさすったり、
スキンシップにも一役かっています。
1歳児になると音楽に合わせて
お尻をフリフリしたり
可愛いしぐさが見られるようになってきます。
この時期はママや保護者の方主導のリトミックです。
保護者の方が音楽を聴いてしっかりと動き
それを模倣(まねっこ)する形が多い
リトミックとなります。
リトミック2~3歳
幼稚園へ入る前までのお子さんは、
保護者の方と一緒にリトミックを行います。
まだまだ自分で体のコントロールができないので
最初のうちは保護者の方がフォローをしながら
音楽に合わせて一緒に動き楽しみます。
一方で講師の音楽にもよく反応する時期になってきます。
歩いたり、走ったり、ストップしたり
簡単な即時反応を喜んで行います。
表現活動が出来るのもこのころから。
音楽に合わせ動物になって動いてみたり
汽車や車になって動いてみたりするのも大好きです。
音楽をよく聴いて、ゾウさんの曲なのか
ネズミさんの曲なのかを判断し
その動物になって動いてみます。
その判断を子ども達自身で行えるようになってくると
しっかり音楽が聴き分けられている証拠。
表現活動が活発になるこの時期に
リトミックをやっていると
恥ずかしがらず、物おじせずに
みんなの前で披露したり発表が出来るようになっていきます。
3歳ぐらいになると
保護者の方のフォローもだんだん少なくなり
自分から動けるようになってきます。
自分で出来るようになることが多くなると
いろんな面で自信にもつながりますね。
リトミックは成長過程がなかなか見えにくいものですが
この時期のリトミックは、
お子さんがぐんぐん吸収し、成長する姿が
一番よくわかる時期でもあります。
>>>ママと子がキラキラ輝く笑顔いっぱいのお教室
>>>リズムパークぽこあぽこ
リトミック4~5歳
幼稚園や子ども園、保育園の4.5歳児になると
子供達だけでのリトミックになります。
音楽を聴いて自分で判断し動いていくので
自立への第一歩となり、このあたりからが
本格的なリトミックらしいものとなってきます。
いろんなアイデアも出てくるようになるので
子供達からのアイデアを生かしたレッスンもあります
リトミック小学生
小学生になると音符が理解でき、
より音楽教育になってきます。
他の楽器と並行してリトミックを行うと
相乗効果でぐんと音楽表現が豊かになります。
親子で楽しむリトミック
リトミック2~3歳の項目と重なりますが
まだまだ体のコントロールがきかない年のお子さんは
保護者の方にフォローをしてもらいながら行います。
幼稚園前のお子さんは、少し保護者の方とも離れて
自分たちだけでリトミックを楽しむ時間もあったり
年齢によってアプローチは違いますが、
お母さんにも一緒に参加していただき楽しんでもらうリトミックです。
大人(シニア)向けリトミック
音楽療法と重なる部分もあるのですが、
リトミックは音楽を使って右脳左脳と身体を動かすという
全感覚的なものなので、
身体の部位や脳みそなど様々な箇所に刺激を与えます。
動けない方のために、座ったままで出来るものや
簡単な楽器を使ったものなど
子供たちのリトミックとは少し趣は変わりますが
音楽をよく聴いて判断し動くので痴ほう予防にも一役かっています。
寝たきりで動けなかった人が、
リトミックで音楽を鳴らすと手だけですが反応を示したり
歩けなかった人が、リトミックをやるようになって
積極的に足を動かしまた歩けるようになった等
音楽の持つ大きな力を見せてくれる事例も多々報告されています。
指導者向けリトミック
子どもたちに指導をしてみたい人のためのリトミックです。
リズム・ソルフェージュ・即興のリトミックの
大事な三本柱をバランスよく勉強していきます。
各地で定期講座などが開かれています。
国際免許取得に対応している講座も増えてきました。
既定の履修時間を受講すれば、国際免許の受験資格が生まれます。
ご自分の地域で調べてみるとよいでしょう。
>>リトミック指導者として特に知っておきたい楽器30選
(番外編)プレママ向けのリトミック
おなかの中にいる赤ちゃんと一緒に
リトミックをしましょう!という
プレママへのリトミックも
最近流行っています。
まだ顔をみない赤ちゃんに
様々な期待や夢をふくらませながら
プレママであるマタニティーの女性に向けてのものです。
赤ちゃんが生まれてくるのは楽しみである反面
お腹は大きくなって動きにくくなり
特に初めて妊娠した方には不安も大きいものです。
音楽を通してプレママにも赤ちゃんにも
リラックスや癒しの効果が期待されています。
きれいな旋律、ハーモニーが心を落ち着け
気持ちを安定させます。
胎児はお耳の発達が特に早いのでおなかの中で
そんな音楽を聴いていると言います。
マタニティー教室とは違って、音楽を使っているので
マタニティーのためのリトミックと謳(うた)って
いるところもあります。
本来リトミックは身体を動かして音楽を体験していきますが
マタニティーのリトミックは動くことがほとんどありません。
リトミックの“五感を刺激する”という部分だけに
フォーカスして行っているものが多いでしょう。
>>>ママと子がキラキラ輝く笑顔いっぱいのお教室
>>リトミック指導者として特に知っておきたい楽器30選
いいリトミック教室の見分け方
お教室によっていろんな形態があります。
メリットデメリットを交えてご案内します。
リトミックがピアノ教室に併設されている場合
よくあるのがピアノ教室の中で行われているリトミックです。
まずはリトミックで音楽に親しみ十分に慣らしたら
ピアノへと移行するパターンです。
ピアノの先生がリトミックも教える場合と
リトミックは別の先生が教える場合があります。
どちらにしてもピアノへの導入目的のリトミックが多いです。
なので、ピアノは専門ですがリトミックを正式に学んでいない先生もいます。
>>リトミック指導者として特に知っておきたい楽器30選
リトミック教室単独の場合
リトミックを専門に教えている教室です。
生のピアノで即興演奏をされる先生が望ましいです。
CDなどの音源ばかりを使っているのは
ダルクローズのリトミックとは言い難いかもしれません。
ピアノやヴァイオリンなど、楽器への移行や
リトミックと併用する場合は教室内で対応できないこともあります。
リトミック以外は他の専門の先生のところへ
習いに行かなくてはならないこともあります。
>>>ママと子がキラキラ輝く笑顔いっぱいのお教室
>>>リズムパークぽこあぽこ
リトミックが幼稚園や子ども園の課外授業で行われている場合
幼稚園などのリズム室をお借りして
希望者が受けられるシステムです。
生のピアノ、フローリングの床でリトミックには最適な場所が多いです。
幼稚園が一旦終わってみんなが帰った後
子供たちがやってきてリトミックレッスンを受ける場合
希望者はそのまま園に残ってリトミックレッスンが受けられる場合
園の特別保育として在園時間内に希望者がリトミックレッスンを受けられる場合
など様々です。
専門的に学んだ講師が開いている場合もありますが
お歌を歌ってお遊戯をしておしまい、というところもあるので要注意です。
>>リトミック指導者として特に知っておきたい楽器30選
リトミックを学びたい方
リトミックは体験型の教育法ですので、
音楽に合わせて動くのが基本です。
近くでリトミックをやっている所がない等
何らかの理由で学びにいけないけれど
まずは本やDVDから学びを得たい方に
オススメのものを紹介します。
リトミックに関する書籍
リトミックに関するさまざまな書籍が出ていますが
ダルクローズのリトミックの本質や理念をしっかりと踏まえて
書かれているもの、予備知識として知っておきたいものなど
を厳選してみました。
- リトミック論文集 リズムと音楽と教育 エミールジャック=ダルクローズ
- こちら心の音楽教室 酒井徹著
- リトミックってなあに リズムの良い子に育てよう 岩崎光弘著
- リトミック論文集 リトミック芸術と教育 エミール・ジャック=ダルクローズ著 板野平訳
- リトミック教育のための原理と指針 ダルクローズのリトミック エリザベス・バンドレスパー著 石丸由里訳
- ダルクローズによる アノロフ先生のリトミック教室 フランシス・ウェーバー・アノロフ著 吉田裕昭訳
- リズム運動 エミール・ジャック=ダルクローズ著 板野平訳
書籍に関してはこちらでもご紹介しています。
>>>リトミックに関連の書籍
リトミックに関するDVD
- DVDジャック=ダルクローズのこどもたち 井上恵理訳 響2004
- DVD高齢者のリトミック 井上恵理訳 響2007
リトミックの講座
各地でリトミックの講座や
ワークショップが開かれています。
ダルクローズの理念をしっかり持った
リトミックを勉強したいのであれば
リズム・ソルフェージュ・即興の
三部門をきっちり教えてくれる所がよいでしょう。
- 保育士や幼稚園の先生向けのリトミック講座
- ピアノや音楽家のためのリトミック講座
- 指導者向けのリトミック講座
リトミックの国際免許(ダルクローズ国際免許)の
履修科目に対応した講座もあります。
リトミックの指導者への道
こんなに素晴らしいリトミックを私も学んでみたいー!
と思われる方も中にはいらっしゃると思います。
さまざまなリトミックが展開されている中、
どこで勉強すればよいのか迷ってしまいますよね。
そんなあなたにちょっとしたアドバイスです。
すぐに資格が取れますよ!と謳(うた)っている所は
リズム・ソルフェージュ・即興のリトミックで大事な
三本柱を勉強しない場合がありますので要注意です。
ピアノが弾けなくてもリトミックの先生になれますよ~!
と言っているところも要注意です。
鍵盤楽器は、ある程度弾けた方がいいです。
リトミックを指導する場合、
ピアノ等の即興演奏でレッスンを行います。
即興で弾きながら、子供のほうを向いて
指示も出さなければいけません。
鍵盤にかじりついて必死に弾いて
子供の様子が見られない・・・となると
リトミックの指導に支障をきたしますよね。
そう考えると、ある程度弾けないと難しいかも知れません。
初めての子供に指導する場合、その他さまざまな状況の中
あえてピアノを使わずレッスンをすることもあります。
が、リトミックは音楽教育の一つですので、音楽を
使わないで行っているリトミックは、
リトミックとは言い難いと考えてよいでしょう。
あと即興演奏で行うのが基本のリトミックですが
CDなどの音源ばかりを使っている場合も
リトミック、とは言い難いです。
他にも教室の運営などに重点を置いている所もあります。
そういうところは経営については学べますが
ダルクローズのリトミックについて
深く学べるかどうかは疑問です。
そんな中で基礎からしっかりと
本格的にリトミックの勉強をしたい方は
国際免許をお持ちの先生に
直接指導を仰ぐのが一番の近道です。
ライセンスかディプロマの国際免許を
お持ちの先生から指導を仰ぐのがいいでしょう。
時間はかかるかもしれませんが、
他のところで余分なお金を使ったり
回り道をせずに本格的に正統なリトミックが勉強ができます。
リトミックの国際免許は3種類あります。
近年、ダルクローズ・リトミックの 国際免許が
日本国内で取得できるようになっています。
決められた履修時間をクリアすれば、
免許を取るための受験資格が出来、
試験に合格すればリトミックの免許
(ダルクローズ国際免許)がもらえます。
国際免許ですので、本部のあるスイス
ジュネーブのジャック=ダルクローズ協会の
お墨付きということになりますね。
- サーティフィケイト
- ライセンス
- ディプロマ
これは免許の種類によって指導できる対象が決まっています。
リトミックの本部スイスのジュネーブにある
ジャック=ダルクローズ協会の規約に則っています。
日本での免許発行は、日本ジャック=ダルクローズ協会が行っています。
このうち現在日本で取れるのは
サーティフィケイトとライセンスの2種類です。
あと、特例の免許としてエレメンタリーという免許も取得できます。
エレメンタリーは、本部のジュネーブジャック=ダルクローズ協会より
許可はいただいていますが、日本独自の免許となります。
ではそんな国際免許、もう少し詳しく見ていきましょう。
リトミックの国際免許1 サーティフィケイト
音楽の専門家以外の全ての人に
リズム、ソルフェージュ、即興の3部門の指導ができる資格です。
音楽の専門家とは、演奏家、音楽教育者等の他に音楽科の学生等も含まれます。
幼児や子どもへの指導、保育士さんなどへの指導もできる免許です。
日本で受験し合格すれば日本で免許を発行してもらえます。
リトミックの国際免許2 ライセンス
老若男女すべての人に
リズム、ソルフェージュ、即興の指導が出来る資格です。
サーティフィケイトと違うのは、
音楽の専門家にも指導が出来る点です。
それだけ高度な専門性の高い免許と言えますね。
ライセンスも日本で受験し合格すれば、日本で免許が発行されます。
リトミックの国際免許3 ディプロマ
老若男女すべての人に
リズム、ソルフェージュ、即興が指導できます。
ここまではライセンスと一緒ですが、
ディプロマではリトミックの講師養成が出来る資格となります。
ダルクローズの理念を充分理解し、
後世に正しい形で継承していけるような
人材しか持てない免許です。
ダルクローズ国際免許(サーティフィケイト、ライセンス)
の受験の管理や免許発行も出来る最高峰の免許となります。
この免許は本部のあるスイス・ジュネーブの
ジャック=ダルクローズ協会発行となります。
日本ではまだ5人しか持っていない
取得するにはとても難しい免許です。
リトミック日本独自の特例免許 エレメンタリー
リトミックの本部があるスイス・ジュネーブの
ダルクローズリトミック協会の許可をもらって
日本独自に発行する免許です。
なので、通用するのは日本国内だけとなります。
それぞれの専門分野において、ダルクローズの
リトミックのアイデアは使ってもいいけれど、
専門的な指導や指導者養成は出来ませんよ
という免許です。
リトミック国際免許と特例免許まとめ
以上、3つの国際免許と日本独自の免許でした。
どれを取得するにも、受験希望者はまず登録が必要となります。
そしてリトミック受験用のパスポートを取得します。
履修時間分のレッスンや定期講座を受講して
初めて受験資格が生まれます。
リトミックの免許を取得するためには
ダルクローズの理念やリトミックの基礎を
しっかり勉強し自分の中に落とし込まないといけません。
免許取得希望者は長い時間をかけて
ダルクローズのリトミックの基礎を固め
試験に臨んでいます。
現在リトミックに関する団体はたくさんありますが、
日本で国際免許が取得できるのは、
日本ジャック=ダルクローズ協会だけです。
履修時間に即した講座が各地で開催されています。
リトミックの免許取得に関することは、
日本ジャック=ダルクローズ協会へお問合せいただくか、
ホームページをご覧ください。
>>>日本ジャック=ダルクローズ協会
リトミックを体験された参加者の声
リトミックに参加された皆さんからいただいた声です。
リトミックに参加してくださっている
保護者の方のお声や
現場の先生方からの声も
様々な年代から集めてみました。
↓こちらには動画でのお声も載せてありますのでチェックしてくださいね。
>>>ママと子がキラキラ輝く笑顔いっぱいのお教室
- 【お子さまをリトミックに通わせているN様】
いつものリトミックのレッスンは少人数なので、
たまには大人数もいいなと思いました。
リトミックをやっていると、こんなことも
自分で考えてやっているんだなと、改めて
わが子の成長に気づかされます。 - 【保育士のO様】
リトミックがどういうものかよく知らなかったのですが、
身体を動かして音楽を感じて、楽しみながら考える力を
育てるものなんだなと思いました。
- 【50歳代保育士のY様】
音楽に合わせて動くのも大事ですが
自分で感じたり考えたりして動くのも
大事だということがわかりました。
もっと子供達に考えさせるような
生活をさせないといけないなと思いました。
- 【リトミックをお子様に初めて体験させたA様】
今回初めて親子で参加しました。
初めての場所にびっくりして泣いていることも
多かった○○ですが、みんなが元気に動いて
いる姿を見て、たまに見せる楽しそうな笑顔がよかったです。
- 【30歳代の保育士様】
日ごろあまり何も考えずに子供達とリズムあそびを
やっていました。
あそび方の工夫もそうですが、子供達にも
考えさせるのも大事だと思いました。
- 【保育士のH様】
音とか音楽に対して、自分で考えて行動していく
判断をしていくというリトミックの基本が
わかったような気がします。
この楽しさを保育に生かして子供たちの成長の
手助けになるようにしたいと思います。 - 【M保育所にお勤めのH様】
音楽に合わせて動くとこんなに楽しいのかと思いました。
音楽を聴いて身につけれることがたくさんあることを
知りました。
音楽には3拍子や4拍子の他に、5拍子や7拍子も
あることを今回初めて知りました。 - 【リトミック参観で保護者の方からの感想】
音を聴いて表情や表現をしている姿は、
どの子も笑顔であふれていました。
音楽が止まった後のポーズも
それぞれ個性があり、テーマがあり
見ていて楽しかったです。
- 【30歳代K様】
言葉自体は以前から知っていたのですが
リトミックは何をするのか具体的には
わかりませんでした。
自分で考えて音をしっかり聞いて身体を動かす
ことだと今回初めて知りました。
- 【40歳代T様】
こちらから子どもたちへすぐに指示を出していました。
親子などの取り組みでいろいろ試してみたいです。 - 【M保育所勤務のA様】
簡単なリズムや動きからやってみたいと思います。
最近CD等の音源に頼ることが多いので
生のピアノを活用したいと思います。 - 【40歳代Y様】
指示待ち症候群の話がありましたが
それが一番心に残りました。
子どもに先に指示せず、まずは見守ることを
心がけて自分で考えさせるようにしたいです。
>>>ママと子がキラキラ輝く笑顔いっぱいのお教室
>>リトミック指導者として特に知っておきたい楽器30選
リトミックQ&A
よくある質問をまとめてみました。
リトミックってお遊戯やダンスとは違うんですか?
リトミックは、お遊戯やダンスとは違います。
音楽を使って体を動かしますので、
どうしてもお遊戯やダンスをしているように見えてしまいます。
リトミックは音楽の中にちりばめられている
音の高低とかテンポ等いろんな要素を
身体を使い体験しています。
ただ動いているだけでなく、
高い音なのか低い音なのか聴き分け
悲しい曲の時にはどんな風に動こうとか
そこには『思考』が伴っています。
リトミックにはプラスティックアニメというものがあって
音楽を目に見える形であらわすものがあります。
動いて音楽を表現するので
これは見た目お遊戯やダンスに見えることもあります。
>>リトミック指導者として特に知っておきたい楽器30選
手遊びや指遊びはリトミック?
手遊びや指遊びだけを行って『リトミック』
ということは、ありません。
幼児のリトミックの活動中に多少手遊びや指遊びを
取り入れることはあります。
では通常の手遊び・指遊びと、
リトミックの中で行う手遊びでは何が違うのでしょう。
それは、指導者がただ一方的に与えるものではないのです。
幼児の場合、何をするにも模倣から入ります。
まねっこ遊びですね。
幼い子ほど、このまねっこ遊びは重要です。
でもそこで終わってしまうと、ただの手遊び指遊びになってしまいます。
私ならリトミックのレッスンで手遊び指遊びを使うとしたら
速さを変えてみたり、子供達に表現をさせたり
何か自分で考えさせるものを入れます。
音楽的な付加価値を付けるわけです。
リトミックの中で行われている手遊び指遊びは
音楽に親しみリトミックへの第一歩として
使われることが多いです。
手遊びや指遊びだけではリトミックとは言えません。
絵画や造形活動もリトミックなんですか?
リトミック=絵画や造形活動ではありません。
リトミックの中に、絵画や造形活動をたくさん取り入れて
リトミックをされている所もあります。
リトミックの活動中に何か絵を描いたり
作ったりする作業が入ることもありますが、
それ自体はリトミックではありません。
リトミックで行った活動を子どもたちに
さらに深めてもらう場合
体験がより深まると思った場合に
取り入れることもあります。
よくある例として
リズムを取り入れたリトミックの後や
いろんな楽器に触れた時などに
自分でも空き箱などで音の出る楽器を作ってみる。
雨のしずくやザーザー降る様子を
音楽に合わせて紙の上にクレヨンなどで表現する
など。
これらを導入する場合は必ず何らかの音楽的活動を行った後
あるいは前に行われます。
なのでリトミックで絵画や造形活動がその時間の
主な活動になってしまうことはありません。
リトミックで絶対音感をつけたいのですが
結論から言いますと
リトミックは絶対音感をつけるものではありません。
絶対音感を持つ人は1000人中2人程度と言われています。
これでも日本人は世界的に見て多い方です。
欧米では20万人中1人しかいない、とも言われています。
それぐらいまれな能力です。
リトミックで絶対音感をつけられますか~と
よく聞かれる質問なんですが、
リトミックは相対音感です。
絶対音感をつけるものではありません。
絶対音感とは何の提示もなく、
音を鳴らしてすぐにその音が何の音か分かるというもの。
わかりやすく言うと、
最初に何も音がない状態で、いきなり音がなっても
「今のはドの音」「ラの音」
とわかるものです。
比較する音なしに音がわかる能力なんですね。
それに対して相対音感は、
何か基準になる音を提示してその音から判断する、
というものです。
例えばまず「ド」の音を鳴らします。
次にこの音は何の音?と音を鳴らし
「ソ」とわかるものです。
ある音を基準に高い音なのか低い音なのか、
どれぐらいの離れた音なのかがわかる能力です。
リトミックはこの相対音感を育てるものです。
相対音感は絶対音感と違って
誰でも持っているもののように思われがちですが、
実はそうではなく
これも訓練すればどんどん伸びるものです。
絶対音感はお耳が出来上がる
6歳ぐらいまでに適切な訓練をすれば
つけられることがわかってきていますが、
相対音感は大人になっても習得が可能です。
リトミックでは、音の高低を瞬時に聴き分けたり、
音程といって音の幅を聴き分けたりします。
しかも即時反応(そくじはんのう)と言って瞬時に行いますので、
絶対音感のような音の聴き分けが出来てしまいます。
絶対音感は小さい頃から訓練しても
つかないお子さんもいますが、
相対音感は子どもから大人まで
いつから始めても訓練次第でつけられるものです。
リトミックはそんな相対音感を
声や身体を使って体得していくものですので、
絶対音感をつけるものではありません。
>>>ママと子がキラキラ輝く笑顔いっぱいのお教室
>>リトミック指導者として特に知っておきたい楽器30選
リトミックまとめ
以上いかがでしたか?
創造力を豊かにし、無限の可能性を秘めた
音楽教育法の一つであるリトミック。
音楽に合わせて遊んでいるだけに見える
リトミックですが、実は奥深いということも
少しはご理解いただけたでしょうか。
右脳も左脳もはたらかせ、全身も使うので
全感覚的なリトミック。
音感はもとよりリズム感、拍感
創造力、社会性、協調性
コミュニケーション能力
プレゼンテーション能力
表現力、集中力などなど。
リトミック一つでお子さまの可能性を
ぐーんと広げることが出来ると思いませんか?
目に見えない力こそ、これからの子供たちが
生き抜いていくために必要な力です。
音楽を聴いて自分で考え判断し動いていく
リトミックの姿勢は、
昨今教育界でよく取り上げられる
『生きる力』そのものです。
輝く未来が待っている
お子さまの習い事の選択肢の一つに
リトミックを選ばれる場合の
指針にしていただければ幸いです。
おわりに
以前の私はリズム的なもので遊ぶのが
リトミックだと思っていました。
リズム運動・ソルフェージュ・即興の3部門を
バランスよく勉強しないといけないと
知ったのは随分経ってからでした。
自分がきちんと勉強をしないと
子供たちに正しいリトミックが指導出来ない
そして正しいリトミックが伝わらない
そう思いました。
そういう経緯もあって、
リトミックをお子さんに習わせたい方にも
子供達に指導する側としてこれから学びたい方にも
この記事が少しでもお役に立てたなら嬉しいです。
さまざまなリトミックが出てきている中で、
良質なリトミックを選択されることを
願ってやみません。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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